おさる 〜我が人生に悔いなし〜
第4話
そんなモテモテの方とはもったいなくて(笑)
京都慕情 Vol.3
★夏子と京都で・・・
「ねえ、夏子さん、今度京都につれていってあげようか。」
(いきなりなにを言い出すかと思えば、おさるー、また京都の話?)
「京都かぁ、いいなー。たまには旅行にいきたいな。」
(おさるとだけは、行かないよん。)
「行きたいでしょ。今一番いい季節だよ。京都は。 夏子さん、一緒に行こうよ。」
「でも・・家族になんて言えばいいの?
まさか、おさるさんと旅行に行きます。なんていえないよ。それに日帰りってわけにはいかないでしょ。」
「そんなの平気だよ。
京都で同窓会があるって言えばいいんだから。
それに、朝、8時くらいの新幹線に乗って、夜、10時頃帰ってくれば日帰りできるしさ。」
「あのねー私は、小中高と地元の学校出てるのよ。京都で同窓会するわけないでしょ。」
「幹事が京都でするって決めちゃったの。そう言えばいいよ。」
(そんなの、ぜんぜん言い訳にならない。やはり、さる知恵か。)