九官鳥
第2話
ノッコ、お前は俺が守る!
当時のサンデー読んでなきゃわかんないね(笑)
青春カラオケ学園 『ZOO』!
話すことが何もないので「カラオケでもどうですか?」と言うと
「悪いけどね、俺は歌に関してはプロよ。うまいよ〜」
こんな前置きをして歌い始めた。
またどうせ大したことないんだろうと思っていたら、
(歌の上手な人は、自分で誉めたりしないものだ)
それが上手なのよ。本当にプロ並みにうまいの。
声量があるからマイクのエコーをうんと絞らないと音が割れてしまう。
歌は北島三郎だったけど、演歌系というより、オペラ系って感じ。
「すごーい!うまいですねー。びっくりしちゃった。」
(お世辞抜き)
「こんなうまい歌、はじめて聞いたわ。感動しちゃった。」
(この辺はお世辞)
「こんなの大したことないの。」
「ちょっと****いじりながら歌うとこのくらいすぐ上手になるの。」
あーあ。お後がよろしくない。
「こんなにうまく歌ってみたいなぁ。そうだ、今度教えてもらおうかしら?」
「今でも良いよ。じゃ、パンツ脱いで足広げて」
「やっだー!違うでしょ。」
(最低!嬉しそうに返事しなくちゃいけない私も最低・・)
私の歌は喉が開いてないから声量がないんだそうだ。
お腹から出すようにすれば、もっと大きな声が出るらしい。
でも、やっぱりこの人嫌い。
四文字言葉を連呼する人って、最低だもん。