キツネ目の男
めがねのくそじじい
第3話
どんな育ちをしたのやら・・・
かわいそうだねえ(泣)。
悪いうわさは”もと”からたたなきゃだめ!
この頃、「ここの店は高い」という噂が流れているらしい。
決してそんなことはないよ。
そりゃ、居酒屋のようには行かないけど、(女の子がいるんだから)
ビール1〜2本で、¥9、000 のような、(実は、近所であった)
ぼったくりはしてないんだけどな。
誰がそんなことを言うんだろう?
長い間の謎だったんですが、
どうやら、めがねじじいが言いふらしていた ということが、最近わかった。
いやなやつー。これじゃ、営業妨害だよ。
このじじいは、私にドリンクを飲ませたり、
天ぷら食べたり、カラオケ歌ったりしてるんだよ。
それだって、1万円以下なのに「高い」「高い」って。
だったら来るなっつーの。(ぱいれーつ?)
ママが、
「夏子ちゃん、悪いけどあのじじいが来ても、
もうドリンクだけは飲まないでくれる?
あんな噂たてられて、くやしいから。
そのかわり、今までみたいに相手しなくて良いからさ。」
おおー?久々に出入り禁止令が発令されるかな?
これで、他のお客さんに迷惑かけるようなこと言ったら
(前にあったんだ。 「オレが歌ってんのに何で聞かないんだ!」って、
怒鳴るんだよ。相手が、気の小さいおさるだから良かったけど、
普通ならここで喧嘩だよ。)
本当に出入り禁止になっちゃうな。
ま、別にいいけどね。
ネタの仕入先が、一件減るだけだし。
(ネタを仕入れに店に出てるのか?夏子! 仕事だろ?)