健太郎
第8話
この半童貞、あいかわらずだなー。
いっちょう私が・・・って気にはどうしてもなれない。
やはり、このページで募集しよう。
誰も応募しないだろうな。
結果発表!
その後、1ヶ月ぶりに健太郎が来ました。
聞きたいことが山ほどいっぱい。
「で?その後、彼女は元気にしてるの?」
(いきなり本筋にはいるかぁー?夏子?)
「元気だよ。でも、この頃会ってないけど。」
「そうなんだ。最後会ったのはいつなの?」
「先週の土曜日。」
「なーんだ。1週間もたってないじゃん」
(けっこういいセンいってるんじゃない)
「でもよ、店で会ったから、落ち着いて話はできなかったよ。」
「店の外では会わないの?」
「お互いに、仕事が忙しいからあんまりデートできないんだ。」
「だって、結婚するんでしょう?今が一番幸せなときじゃないの。」
「結婚かー。それもどうなるかわからないよ。」
(きたきたー!おもしろくなってきたー!)
「彼女の母親には会ったんだけど、父親にはまだなんだ。」
「彼女は、親に勘当されてるから、(おおっ、初耳)
父親が会ってくれるかどうか」
「じゃ、いっそ、子供をつくっちゃえば?
そしたら、結婚のことを切り出すいい口実になるじゃん」
(あおってどーする!夏子)
「もう子供がいるのに?」
「それは、前のダンナの子でしょう。健太郎さんとの子供をだよー。」
「だってよー・・・まだHしてないからさー・・・
できるわけないよー。」(情けない声)
「ええーっ!?まだなのー?うそー?」
(よく考えたら大きなお世話だよね。)
「だって、半年くらいになるんでしょ。
その間に、二人きりになってなんとなーくそんな気分になったことないの?
連休に旅行に行ったときは?」
「旅行は行かなかったんだよ。子供の具合が悪くなってさ。」
「それじゃ、仕方ないね。」
(ホントかなーうそくさいなー)
「一度だけ、彼女の家に行ったことがあるんだ。」
「その時は、おれ、子供と遊んでたから、そんな雰囲気じゃなかった。」
「ふーん。」
「彼女はというと、疲れ切ってて隣の部屋で寝てたんだよ。」
「なにそれ?女が、自分の部屋に男の人を入れるって事は、
よっしゃー。準備は0.K!ってことだからね。」
「うーん。でもよ、子供がなかなか寝なかったんだよ。」
相変わらず、にえきらんねー。