健太郎
第10話
♪帰ってきた酔っぱらい♪(笑)
三つ子の魂、百まで
このお客さんは「健太郎」に似ているなーと思っていた。
なつ「初めまして」
客 「忘れたの?俺、2度目なんだぜ」
なつ「え?そうでしたっけ?覚えてなくてすみません」
客 「前に来たときは兄貴と来たんだよなー」
なつ「兄貴って・・?」
(ま、まさか・・)
「兄貴の名前は健太郎っていうんだ」
どひゃー!
健太郎の弟だぁ!道理で似ているはずだ!
弟は携帯電話を取り出した。
「あ、もしもし?俺・・・・・・・
なぁ、飲みに来ないか?
今ここに、兄貴のことが好きで好きで
どーしても会いたいっていう女性がいるんだけどさぁ」
(おいおいおい!勝手に決めないでよね)
「えっ?女と一緒なのかよー」
(うっそぉー?あぁ、久しぶりの目眩が・・・くらっ)
「じゃ、ゆりちゃんも一緒に飲みに連れておいでよ」
「あと10分くらいで来るってさ」
さて、10分ほど後・・・・
「いらっしゃいませ」
少し照れくさそうに入ってきた健太郎。
ちょっと老けた感じがするのは気のせい?
「お久しぶりですね。
今日はどうしたのー?こんなかわいい人連れて。
もしかして彼女?」
健太郎は笑ってごまかしていたけど、
私には一目見てすぐにわかった!
この彼女は水商売の女の子。
(本当にかわいい子だわ)
聞いてみると彼女は19歳。
健太郎は一生懸命に
「この後、どこかに飲みに行こうよ」
と口説いてるけど彼女は迷惑顔。
もうすぐ1時になろうとする時間だもの。
私が、
「健太郎さん、あんまりしつこくすると嫌われちゃうよ」
と言うと、どきっとした顔をして
「でもよー・・・・・」 ※
だめだこりゃ。ちっとも変わっとらん。
相変わらず遊ばれてるわ。
※「でもよー・・・」に続く言葉はなんでしょうか?
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その2