カモネギ
第13話

今回は新ネタの前ふりみたいなものかな。
恵子ちゃんシリーズ予告編!

アメリカから恵子ちゃんは帰ってきているのでしょうか(笑)。


人間やめますか・・・?
それともカモやめますか?

 

まったく、恵子ちゃんがいないと全然来ないんだからね。

この人はまったく現金なんだから。

「いらっしゃいませー」

あ、来たよーカモネギが。

「寒いねー。ビールちょうだい」

ママは奥の厨房に引っ込んじゃった。

「恵子ちゃんが居なくなったとたん来なくなるなんてかわいくない奴だ」

と、ママは少々カモネギに愛想をつかし始めている。

二十年来のお客様なのにねぇ・・・。

 

「・・あのさ、夏子さん・・・

 恵子ちゃん帰ってきてるの?」

(そんな、疑うような目で見られても・・・)

「えっ?そうなんですか?そんな話、聞いてないですよ」

(ホントは知ってる)

「ふ〜ん。そう」

「仕事を離れればつき合いはないですから・・・。

 恵子ちゃん、カモネギさんに連絡してこないんですか?」

(彼女が電話するわけないけどね)

「うーん・・・それがないんだよ」

「帰ってきたら一番にカモネギさんのところへ

 連絡すると思ってたんだけどな。

 本当に恵子ちゃん帰ってきているんですか?」

(この言葉の意味がわかるかなー?

 連絡がないって事はふられたってことよ!

 早く気が付いて!)

「ママなら、何か知ってるかもしれませんよ。

 聞いてみたらいかがですか?」

 

ふん、聞けるもんなら聞いてみな。

恥ずかしくて聞けないでしょう。

恵子ちゃんがいる時は3万も使ったくせに

いまじゃ、2千円以下で帰るなんて

人間、変わるものねー。

あっ!この人はカモだったんだ。

人間が変わったのではなく、カモじゃなくなったっていう事ね。