助ベエさん
(Eさんとしておこう)

第3話

こんな時♪
女の子♪どうしたら良いの?♪
「微笑」by林 寛子
黒沢監督の息子の嫁のアイドル時代の歌だね!


月は回る

 

本人の前ではぜったい言わないが、

ママとの間ではこの人のことを

「スケベのEさん」

と呼んでいる。

(勝手にあだ名を付けるのはご存じの通り)

近所の人で、奥さんとも時々一緒に来るから奥さんも良く知っている。

Eさんのスケベ話は、浮気や風俗の話ばかりとはかぎらない。

例えば、

「おれさ、結婚するまでは女房に指一本触れなかったんだぜ。

 その頃女房は20歳でさ。ところがだ、

 結婚式の当日、あいつ生理になっちゃってよー」

(おいおい、そんなこと話していいの?)

「式が始まる前に、女房の母親が来たんだよ

 何事かと思ったら、こう言うんだ。

『Eさん、すみません。娘の体は今、汚れてしまっています

 申し訳有りませんでした』ってね。

 もうおれ、よーし!今晩はがんばるぞーと

 気合い入ってたのに、がっくりきちゃってさ。わっはっは。

『何でおまえ、この大事なときに生理なんかになるんだよ!』

 って、後で文句言ったんだ」

い・・いいのかしら?夫婦の秘密を聞いちゃっても。

しかし、昔の人は花嫁さんがそうなったら、

お母さんが謝りにいったんだねぇ。すごいなぁ。

今は、薬で日にちを延ばすことが出来るからそんなこともないけど。

というよりも、綺麗な体のままで結婚ということが少ないかもね。

次回はこの続き!