千葉ちゃん
第7話
やはりここまでケチな人間がでて来るというのは、
政府の怠慢ですよ!
早く景気回復してください。
ケチのツインカムターボ(笑)
その1
「これ・・夏子さんにお土産。」
といってハンカチでくるんであるつつみをくれた。
頂けるものはとりあえずもらっておかなくてはね。
「わー、ありがとう。なぁに?これ?開けてもいい?」
「だめ。うちに帰ってから開けて。」
(なんだそりゃ。今見ちゃいけないの?)
「わぁ〜。楽しみだな。なんだろう?」
「あ、でもね、そのハンカチは後で返してね。」
(え?これももらえると思ってた。
だったらハンカチなんかで包まなきゃいいのに。)
うちに帰って包みを開いてみると
それは・・・お寿司の包みだった。
わあーい。ラッキー!お寿司大好き。
早速マグロのにぎりを一口。
・・・・・・うっっっ!
くさい。これ、いつ買ったんだろう?
こんなの食べちゃまずいんじゃないか?
迷わず捨てさせていただきました。
その2
「今日はね、夏子さんにいいもの見せてあげるよ。」
「なに?なに?」
「はい、これ。」
赤い袋から出したのは絵はがき5枚。
「今日ね、わたせせいぞうの原画展見に行ったんだよ。」
「よかったよー。ボクね、けっこうこの人絵、好きなんだ。」
「大きい絵は値段が高いから買えなかったんだけど、
代わりにこれを買ったんだ。5枚セットだったんだよ。」
「すてきですねー。」
「夏子さんにあげるよ。そのために買ってきたんだし。」
「ほんとですか?わーうれしい。」
「あ、でも1枚だけだよ。どれがいい?
ボクだったらこれとこれがいいな。」
それって、この2枚はあげないぞってことかい?
けちくさー!