おしつけまショウ
理不尽だからしょうがないよね

左遷って出世って事?


渋谷営業所は青葉台の一等地だからね。

無駄な車一台分のスペースは痛いとふんでました。

(隣は当時ビギのビルだったかな?

 すぐそばに美空ひばりの家、道路の反対岸の南平台の辺りには、

 福田さんや三木さんの家、すげぇ!)

やっぱり電話があった。

「個人的に私が修理するから車を引き上げてくれ」って。

俺はさ、

「修理された車を持ってきて『解決が着かないから、私個人が直した』

 っていうなら受け取れるけど、先にそんなことを言うのは卑怯じゃない?

 OKできないよ」

間違ってないよね?

 

車が無くってこまっている俺に彼は車を用意してくれた。

この話しにのったのが間違っていたかなぁ。

九年物のコロナクーペ。(泣)

査定のない下取り車を廻してくれたのね。

まぁ、助かったよね。足ができて。

その数ヶ月後・・・・。

「車の調子どう?」

「うーん、駄目だなぁ、最近変な音するし」

「それじゃあ、早急に良い車を探して持ってくるよ。

 私もまだこの仕事を続けて行くつもりだしね、

 そういう車(下取りの車)なら何とかなるから。

 どんな車が良いのかなぁ?」

スポーツタイプのエンジンの車!」

「OK!わかった、探すよ。

 ところで、私、ちょっと移動の対象に引っかかってるんだよ」

移動ってもしかしてあれかな?

「左遷・・・ってこと?」

「そう・・・で、Kさんの車のことが引っかかってるんですよ・・・」

「そう言われてもなぁ、困るなぁ。

 動かない車を置きっぱなしにしているのは、それが俺の最後の砦だからだよ?

 今でも俺は間違っていないと思うし、トヨタの対応には頭に来ているんだから」

「それは充分判っているんだけどさ、

 私の家もご存じの通りで(ちょっと複雑なんです。書けないけど)

 移動に引っかかるときついんだよ」

まったく弱みにつけ込むなぁ。

俺は人情家で、熱いハートの持ち主(ホント)だからね。

「で、処分したいって事なんだね」

「そう、またかわりの車は用意するし、そうしてもらえないかな?」

いやぁ、家族のこととか出されると弱いな。まあいいや!

たかだか二百万円の車だし!

OKしましょう。友達として

しかし俺もここまでアマちゃんだったとは・・・笑っちゃうよ。

その後、この友達からは音沙汰無し


サイレントサーヴィスって〈連絡しないのも奉仕〉って事?

くーっ!

 

ひょんな事から彼のその後がわかった。

(俺からは電話してないのよ。悲しいから)

2年ごとに来るカローラの車検のお知らせ(廃車はしていない)

に腹を立てながら、またその季節がやってきた。

1998年末に近い頃、一本の電話。

「こちら東京カローラ渋谷営業所の○○と申します。Kさんはいらっしゃいますか?」

「私ですが、何か?」

「あのー、新しくKさんの担当になりまして、

 Kさんのカローラももう八年目ですので買い換えを考えていただこうと

 お電話した次第ですが」

本気で言ってるの?買い換えろってか?Sさんはどうしたの?」

「Sは千束営業所の所長になりまして、私が後を引き継がせていただきました」

「ふーん、そう。貴方が引き継いだのね?

 引き継ぐならちゃんとSさんに俺のことを聞いてから電話してきなよ。

 俺が怒っているのはわかります?」

「・・・・なんとなくですが」

「じゃあ貴方は俺の担当なんだから、Sさんから話を聞いてもう一度電話下さい。

 必ず電話下さいよ!

まあ、電話がないのは当然ですな。

しかし、いけしゃあしゃあとよく電話できること。(笑)

そんな電話がかかってくる非常識さにもびっくりしたけど、

Sさんのことの方がびっくりしたなぁ。


左遷はこわいです。いきなり偉くなっちゃいます。(笑)

所長になったって・・・・

それって左遷?

 

次回は教訓と対処法についてだな。