短編
体操のお兄さん&ASKA
この挿し絵は自信作だそうです。
いろ男
昨日来たこの二人、初めて見る顔だった。
「こんばんわー。ここ、いいですか?」
(やけに明るいなー。うーむ。さわやかすぎるぞ)
「ウーロン杯二つ下さい」
(”二つ下さい”を言いながら、指を二本たてるなんてこやつ、できる)
「もしかして、ここ初めてですよね。
お近くなんですか?」
「はい、つい一週間前に引っ越してきたばかりなんですよ」
一人はASKA(チャゲ&アスカの)似。
もう一人はたいそうのお兄さんという感じ。
飲み始める前に二人同時に携帯電話をカウンターの上に置いた。
ASKAのはシルバーでゴールドのライン入り。
アンテナが昔のラジカセに付いていたやつみたい。
お兄さんのは表が赤茶色のマーブル模様。
「この携帯電話、すてきな色ですねー」
(なにこれー?変な色)
「でしょう。オレが塗ったんだ。
ゴールドのラインはシールを貼ったの」とASKA。
「そんなことより、おねーさん胸大きいねー」
「ねぇ、乳首何色?」
「もしかしてピンクだったりして?」
(・・・・いきなりこれかい)
「ピンポーン!大正解!」
「本当?今度おねーさんの栗なめさせてよ」
(げげ。初対面でこんなこと言うか?普通?最低!)
「ええーっ!やだーぁ」
「やだって言われてもなぁ。おれ、やさしいぜ」
しかし、男というものはどうしてこう
Hなことばかり考えるのかねぇ。
まぁ、考えるのはいいとしよう。
それを口に出して言うなー!