千葉ちゃん

第3話

今日は会話が渋いほうのはなしです。


風と共にメリージェーン

 

 

この人の歌う歌は、英語の歌が多い。

ウチのカラオケは自慢じゃないがむちゃくちゃ古い。

ビートルズなんて、一曲しかない。

しかも、 レーザーディスク。おまけに手動式。

話がそれたけど、千葉ちゃんは照れ屋さんなので、

(自分で言ってる辺り、すこし怪しいと、私は思っている。)

たくさんは歌わないが、英語は正しく読めるようだ。

(おじさんが英語の歌を歌うとはったり英語が多いので。

つのだひろ(どうして☆が入るのか 知ってる人がいたら教えてください。)の

「メリー・ジェーン」が好きで、その中の、

「Gentry in my dreames careless your hair」

が特にお気に入りのようだ。

「夏子さん、知ってる?Gentry〜の意味はね。

 ボクは夢の中であなたの髪を優しくなでつける  なんだよ。」

「ふ〜ん、そうなんですか。何でも知ってて、すごいですね。」

「ぼくも、あなたの・・かみを・・さ、夢の中で、・・・

やさ・しくなでつけてみた・・い・・と思います、

なーんてねこんなこと恥ずかしくてなかなか言えないよ。」

(言ってるやんけ。)

そして、両手をグーの形にして、その手で、口を隠すポーズをし、

椅子に座ったまま、上半身を左右にねじった。

(つまり、「いや〜ん」と言うときのしぐさだと思って頂けたらいいです。)

なんなんだ。こいつ。

まるで、おかまになった千葉真一を見たような。

(ちなみに、この人のことを千葉ちゃんと呼んでいるのは、千葉真一に似ているからです。)

 

千葉ちゃんは家の近くのスナックに飲みに行くことも時々あるそうだ。

そこでは、

「ぼく・・・が、あの・・レ、レッド・バトラーで、マ、ママさんが、ほら、

 (何がほらなんだ、はっきりしゃべれ)

   スカーレット・オハラ(くすっ)ていうことで

    飲んでるんだよ。」(くすくす)

ふーん よくわからないけど、ここでもそんな風にして飲みたいってことかな?

ちなみに、彼は、どもっているわけではなく、

恥ずかしそうにしゃべっているのです。

「なるほどねー、千葉ちゃんってしぶいから。

レッド・バトラーかぁ。いいなー、かっこいいなー」

「やっぱり?夏子さんもそうおもう?

やっぱり?聞いてる方が恥ずかしい。

   レッド・バトラーだって。

      ばっかじゃないの? 

        あー、一度でいいから、大声で言ってやりたい。

 

世の中にはいろんな人がいるなあ。ホント。

つづけー!